昭和建設工業株式会社
取材:2026年10月
建てて終わらない。地域と未来を築く30年

1. 加盟に至った経緯は?
当社は昭和24年(1949年)に天草で創業し、長く公共工事を事業の柱としてきました。平成に入り公共事業の縮小が見込まれる中、先代経営陣は「待ちの請負」だけでは地域で会社を守り続けられないという危機感を持っていました。そこで民間の需要を自ら掘り起こす新たな柱として、1996年(平成8年)にユーミーマンションFCに加盟しました。人口減少が進む天草だからこそ、良質な賃貸住宅が若い世代や転勤者の暮らしを支える意味は大きいと考えたと聞いています。
私自身は医薬品の営業として22年勤めた後、2022年に天草へ戻り、2023年に5代目の代表取締役に就任しました。外の世界から戻って改めて見ると、約30年かけて積み上げてきたユーミー事業は、当社の経営を支える大きな財産になっていました。
2. ユーミーマンションFCを選んだ理由は?
決め手は、建物を「建てて終わり」にしない仕組みです。土地活用の提案から設計・施工、入居者募集、管理までを一貫して担える事業モデルは、地域のオーナー様と長くお付き合いをしてきた当社の考え方に合っていました。また、入居者目線で磨かれた商品力と、全国の加盟社の実績に裏付けられた事業提案ノウハウにより、地方の建設会社でも大手と互角に提案ができる点も魅力でした。天草・宇城エリアで、地域に根差した事業として腰を据えて取り組める点も大きな後押しとなりました。
3. 加盟後に苦労したことは?
公共工事中心で育ってきた会社にとって、自ら土地オーナー様を訪ね、事業を提案する「つくる営業」への転換は簡単ではありませんでした。社員一人ひとりが営業の意識を持つまでには、長い時間がかかりました。また天草は人口減少が進む市場であり、建てた後も満室を維持し続けることが常に問われます。入居者様に選ばれる建物づくりと管理の質を高め続けることが、オーナー様の信頼を守る唯一の方法でした。
近年は、3年前に開設した「ユーミーマンション管理センター宇城店」を拠点に、知名度ゼロからの新エリア開拓に取り組んでいます。天草での実績が通用しない土地で、一から信頼を積み上げる難しさを改めて感じています。加えて資材価格の高騰が続き、適正な価格で事業性を確保する提案力も求められています。
4. 加盟して良かったことは?
最も大きいのは、賃貸管理というストック収益を育てられたことです。約30年の積み重ねで管理戸数は約950戸となり、景気や公共工事の波に左右されにくい経営の土台になっています。建てた後も管理を通じてオーナー様と関わり続けることで、建て替えやご紹介による次のご依頼にもつながっています。
そして2026年7月の熊本地震では、営業拠点のある宇城エリアも大きな被害を受けました。その中で、当社が手がけたユーミーマンションには被害がありませんでした。地震後、宇城エリアでは災害に強い賃貸住宅へのご相談が増えています。本部の基準に沿って一棟一棟を丁寧に建ててきたことが地域の安心につながっていると実感し、社員にとっても大きな誇りになりました。
また、加盟社同士が本音で情報交換できる関係も大きな財産です。他社の成功事例や失敗談を率直に聞けるので、自社だけでは得られない学びがあります。異業種から来た私にとって、全国で磨かれた仕組みとブランドを活用できることは、地方の中小建設会社の可能性を大きく広げるものだと感じています。オーナー様、入居者様、そして社員にとって「この地に根を下ろす」価値のある事業を手がけられていることが、何よりの喜びです。
5. 今後の展開・目標は?
今後は、天草で約30年かけて築いた「天草モデル」を宇城、宇土で再現し、さらに他エリアへと広げていきたいと考えています。そのために建築監督をはじめとする技術者の採用と育成に力を入れ、人に頼りきらない仕組みづくりを進めています。建てて終わりではなく、管理を通じてオーナー様の大切な資産を長く守り続けることも、当社の大切な役割です。当社のビジョンは「地域の未来をつくる」。災害に強く、長く住み継がれる賃貸住宅を通じて、地域の暮らしと街の未来を支える会社でありたいと考えています。
会社情報

昭和建設工業株式会社
代表取締役 佐々木淳一 様
| 本社所在地 | 熊本県天草市今釜新町 |
|---|---|
| 営業拠点 | 熊本県天草市・宇城市 |
| 加盟年・エリア | 1996年・熊本県 |
加盟からのマンション累計数




